皆さんはインド料理と言えば最初に何を思い浮かべますか?多くの人がカレー、もしくはナンをイメージするのではないでしょうか。
しかし、インドで一般的に食べられているのはナンではありません。
現在お付き合いしているインド人の恋人から、ナンが一般的に食べられていないという話を聞き、私自身とても驚いたので本記事ではそのことについてお話していきます。
一般的なのはナンじゃなくてロティ!
日本にあるインドカレー屋さんに行くと大体ナンがでてきますよね?
私は今までに何度もインドカレーを食べたことがありますが、大体セット料理についているのはナンでした。
そういうわけで私を含め多くの日本人の方は、インドでもナンがよく食べられていると思っていると思います。
ですが実際によく食べられているのは、ナンではなく「ロティ」とよばれるものです。見た目はナンに似ていますが、味や食感が全然違います。
ここでは、ナンとロティの違いについて紹介していきます。
ナンとロティの違い
ナンとロティでは原材料に大きな違いがあります。ナンは「マイダ粉」と呼ばれるインドの小麦粉からつくられています。
マイダ粉に塩、バター、イースト菌などを加えて発酵させてから、タンドールと呼ばれる石窯で焼いたものがナンです。
ロティをつくる時に使用するのは、マイダ粉ではなく「アタ」と呼ばれる全粒粉です。アタを水と塩でこねて、「ギー」と呼ばれるインドのバターに似たものをフライパンにひいて焼いたものがロティです。
ナンは小麦粉を使っているので白っぽい見た目をしていますが、ロティは全粒粉を使っているので少し茶色っぽい見た目をしています。
ナンは発酵させてから焼くため厚みがありますが、ロティは発酵させずに焼くため薄いナンのような見た目をしています。
食感や味の違い
私はロティを実際に食べたことがありますが、ナンと違って少しカリッとした食感です。ナンにも甘みがありますが、ロティの味はナンとは違う自然な甘みがあり、少し香ばしいような感じです。
個人的には、ナンではなくロティの方が好きです。もともと小食のため、インドカレー屋に行くと基本ナンを完食したことがありません……
ロティはその点ちょうどよいサイズで食べやすく、味も好みなのでロティが注文できるときはロティを頼むようにしています。
インド人の恋人から聞いた話
ナンが一般的にインドで食べられていないという話は、現在お付き合いしている恋人から聞きました。
ですが、私はいろいろ疑ってしまう性格なので、たまたま彼が生まれ育った地域でナンが一般的じゃないのでは?と当初は疑問に思いました。
インドはとても大きい国なので、他の地域ではよく食べられているのでは?と考えたからです。
それを彼に伝えてみたところ、彼は生まれ育った以外の地域にもいろいろと行ったことがあるそうですが、一度もナンは見たことがないと言っていました。
また、彼はインドにいるお父さんにもナンの写真を見せて聞いてみたそうですが、「これは何だ?ロティか?」と言われたそうです。
彼のお父さんは、仕事の関係で多くのインドの地域を訪れていたそうですが、そんな彼のお父さんですらナンは知らなかったということですね。この話を聞いて私は、ああ本当にナンはインドで一般的じゃないんだなと、納得しました。
まとめ
インドで実はナンが一般的ではないということについて、本記事では解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
インドではナンはあまり食べられておらず、ロティが一般的だと知って驚いた方も多いのではないでしょうか。そもそもロティ自体知らなかったという方も多いかもしれません。
とてもおいしいので、インドカレー屋さんに行ったとき、ロティがメニューにあればぜひ一度試してみてくださいね。