いつもわりとかための文章を書いている私なのですが、今日はゆるっと書いてきます。最近、結構前に執筆した「登録販売者 研修中におすすめの本」へのアクセスが伸びており、登録販売者の研修中の皆さん悩まれてるのかなぁと感じてます。
「実際の登録販売者の研修中ってどんな感じなの?」とか、「登販の研修中のぶっちゃけ話が聞きたい!」という人もいるのかなぁと思うので、本記事ではとにかくぶっちゃけていきます。
興味がある方は、どうぞ最後までお付き合いください。
当時の私の状況について
さて、まずは私が当時どんな感じで働いていたの?ということから説明します。当時の私は登録販売者のパートとして、ドラッグストアで1年半ほど働いておりました。
いつ頃の話なのか知りたいという方もいるかもしれないので、一応働いていた時期を書いておくと、2022年から2023年までですね。現在は退職済みで、研修期間を半年ほど残して退職したので現在も研修中のままです。
勤務時間は夕方から夜まで。私が働いている時間帯は人手が少なく、3人でまわしてました。駅のとなりにあるドラッグストアだったので、17時半くらいから19時前くらいまでは、めちゃくちゃ忙しかったです。
研修中につらいと感じることが多かった
もちろんやりがいもありましたが、研修中は大変だった記憶しかないですね……。ここでは、つらかった点などについて紹介していきます。
圧倒的な人手不足
一番大変だったのはここですね。人手が少なすぎました。私が働いていた店舗はレジが3台あり、ピークの時間は全台稼働しないとさばききれません。
しかし、人手は3人しかいません。となるとピークの時間帯は3人全員レジをする必要があるのですが、仕事はレジだけではありません。当然、お客さんから薬の相談を受けることがあります。
この状況が一番最悪なんですよね。薬の相談に対応しないといけないので、レジは2人で対応することになり、1人が接客にまわる必要があります。
薬の相談はある程度時間がかかるので、なかなかレジに戻れません。病院で薬を処方されている方とかだと、薬剤師の方に飲み合わせを確認する必要があり、どうしても時間がかかります。
そうするとレジに行列ができるんですよねぇ。で、もうひとりのパートのおばちゃんと、おばちゃん社員から「いつまで時間かけてるんだ、早くレジに入れ」と言わんばかりの白い目で見られます(笑)
「じゃあお前がやれ」と言いたくなりますが、20代の若手の私、なにも言えません。まあいつもそんな状況が起きるわけじゃないんですが、かなりストレスでした。
人間関係がきつすぎる
ほんと人間関係もきつかったですね。若い女の人あるあるかもしれませんが、年配のパートのおばちゃんや社員に目をつけられがちです。
ほかのパートさんがやってもなにも言われないところを、私が同じことをやると細かく注意してきたり、とかですね。もちろん一部の人なんですが。優しいパートのおばちゃんもたくさんいましたが、私が働いていた時間帯はいわゆるお局さんがいました。
コミュ障の私にも原因はあると思います。ちなみに私、「ぼっち・ざ・ろっく!」のぼっちちゃんの気持ちがめっちゃわかるくらいにはコミュ障です。ぼっちちゃんほどひどくはないですが(笑)
年配の方だと特になにを話せばいいのかわからず、なじみにくいんですよねぇ。人手不足でハードだったこと、職場に上手くなじめなかったこと、お局さんの態度がめっちゃ悪かったことなどが原因で体調を崩し、最終的には退職しました。
忙しすぎて薬の接客についてろくに学べない
これも研修中あるあるなんですかね。私の場合ですが、勉強のために先輩の接客を見て勉強しようと思っても、すぐに「ピローン」とレジ応援のベルに呼ばれてました(笑)
なので、先輩の接客を見て勉強など全くできてなかったです。先輩を見て学べない、忙しくてろくに薬の接客について教えてもらえない、となると、もう自分で勉強するしかないんですよね。
なので、休みの日とかにいろいろ自分で調べて勉強してました。実際にお客さんから相談を受けた症状に合った薬を探したり、とかですね。
やりたかったことはほとんどできなかった
私が登録販売者の資格を取ったのは、お客さんの健康に役立ちたかったからなんですが、やりたかったことはほとんどできなかったですね。
例えば、薬の前で悩んでいるお客さんがいたら「どうしましたか?」と、相談に乗りたいのですが、品出し・前出し・レジ応援などやるべきことが山のようにあり、声をかけたくてもかけられないのが現状でした。
これは店舗にもよるとは思いますが、お客さんが多い店舗や人手が少ない店舗だと声かけは難しいと思います。ちなみに昔青森に住んでいたことがあるのですが、青森のドラッグストアは薬の前で悩んでいると、大体向こうから声をかけてきてくれていました。なので、働く場所によるところが大きいと思います。
登録販売者の資格を取ったことをすこし後悔したこともある
登録販売者の資格はとても有用なものですし、取っておくと採用に有利に働いたり、資格手当が出たりとよい側面はたくさんあります。
一方で、私は資格を取ったことをすこし後悔したこともありました。正社員の方だと会社側から資格を取るように言われることも多いと思いますが、私の場合パートだったので資格を持たずに働くこともできたんですよね。資格手当は扶養内だと5千円程度、扶養外だと1万円程度、毎月支給されていました。
正直、薬の接客はめちゃくちゃ気を遣います。お客さんの健康に直結することですし、しっかりと確認しながら進めなくてはいけません。私はそのあたり結構神経質なので、薬の接客はやりがいもありますが、ストレスも大きかったです。
それで当時、資格取ってなかったら資格を持った人に丸投げできるのに、とちょっと思っていました。毎月5千円~1万円程度の資格手当がなくてもいいから、薬の接客から解放されたい、とすこし感じていましたね。この資格手当を妥当と感じるか、足りないと感じるかは人によると思いますが。
なので、アルバイトやパートで働く方の場合、資格を取らない、というのもひとつの選択肢だと思います。
といっても資格を取らざるを得ない人も
とはいえ、会社から資格を取るように言われているなど、取らざるを得ない方も多いのではないでしょうか。研修中はわからないことも多く、薬の接客に対して不安を抱えている方も多いと思います。
「忙しくて全然薬の接客について教えてもらえない」「こういうときどうしたらいいんだろう」「どう薬を選んだらよいのかわからない」という方は、研修中の登録販売者向けの本を活用してみてください。研修中におすすめの本については、こちらの記事で紹介しています。興味がある方はぜひご一読ください。
つらいときは周りなんて気にせず辞めていい
体調を崩して退職したと先ほど書きましたが、胃カメラ入れなきゃいけないくらい体調が悪くなりました。ほんと、皆さんも無理しないでくださいね⋯⋯。つらいなぁとか、辞めたいなぁとか思ったら、無理しないでください。
私、結構昔から根性だけはあって、体調崩すまで無理しちゃうんですよね。でも、限界まで頑張ると後々まで響きやすいですし、回復に時間もかかるのでどうか無理なさらず。
辞めたいときは、職場の人の負担とか考えずに辞めちゃっていいんですよ。「今辞めたら迷惑がかかる」「今辞めたら人手が足りなくなる」「せめて新しい人が来るまでは」「今辞めたら無責任なのでは」とか、私も考えてなかなか辞められませんでしたが、自分の身体をどうか大切にしてください。
新しい人材なんて会社がなんとかすべきことですし、我々が気を遣う必要なんてありません。自分の健康を犠牲にする必要はないです。働き手の代わりはいくらでも見つかりますが、皆さんの代わりを務められる人はどこにもいませんからね。
といっても、既にシフトが決まっていて、「明日から行きません!辞めます!」というのはさすがに無責任だと思うので、最低でも1ヶ月前くらいには申告しておくべきだと思います。たぶん、会社の規定に退職するときは何日前までには申し出る、のようなことが書いてあると思うので、確認しておきましょう。
仕事が合ってないと感じる場合は転職も視野に入れよう
「ストレスだけど家族や自分の生活がかかっていて辞めるに辞められない」という方もおそらく多いですよね。人間関係のストレスとかであれば、異動願を出すのもひとつの方法だと思います。
しかし、「根本的に登録販売者の仕事が自分には合っていないかも……」と思うのであれば、転職も視野に入れた方がいいかもしれません。仕事が合っていないと感じる方は、転職エージェントやハローワークといった転職サービスなどの利用も検討してみてください。
フリーランスとして働くのもひとつの方法
「もっと自由に働きたい!」ということがあれば、フリーランスとして働くのもひとつの方法だと思います。「いきなりフリーランスなんてハードル高い……」という方は、クラウドソーシングなどを活用して、まずは副業として始めてみるのもよいのではないでしょうか。
私も活用しているランサーズは、初心者向けの案件も豊富で始めやすいことが特徴です。ランサーズについて、こちらの記事で紹介しているのでよろしければこちらもご一読ください。
登録販売者の研修中はぶっちゃけ大変!研修中向けの本も活用してみて
登録販売者の研修中はいろいろと大変です。忙しくてわからないことがあっても聞けなかったり、薬の接客について教えてもらえなかったりと、悩んでいる方は多いんじゃないかなと思います。研修中で薬の接客などについて悩んでいる方は、本の活用もぜひ検討してみてください。
根本的に登録販売者の仕事が合っていないと感じる場合は、転職も視野に入れましょう。つらい、辞めたい、と感じている場合は身体からのSOSのサイン。無理せず健康に気をつけてくださいね。